こんにちは。横浜市戸塚区のプルメリア歯科クリニック 院長の山田です。
6月になり、雨の日が多くなりましたね。少々気が重い時期ではありますが、昨年と比べると少しずつイベントが再開し、横浜にも活気が戻ってきたように思います。
東戸塚の西武では先日、キン肉マンの催事が開かれたそうです。懐かしいですね。
さて、今回はキン肉マンの「キン」の字にあやかって「金歯」のお話をしましょう。
金歯は4000年以上前から存在する歯科治療です
最初に金歯を使い始めたのは、古代エジプト人だという記録があります。なんとB.C.2000~3000年頃エジプトのミイラの歯に黄金が詰められていたそうです。写真を見てみると歯科矯正のブラケット(ワイヤー矯正)にも似ていますが、抜けてしまった歯を固定しているのだそうです。当時の歯科治療の技術にも驚きますが、4000年以上前のミイラの中に金歯がそのまま残っていたことにも驚きですよね。
エジプトのミイラから歯を削って金を埋め込むという高い技術で歯科処置されたミイラが見つかっています。また、抜けてしまった歯を針金で縛り付けて固定する、いわば義歯の原型も見つかっています。歯磨き粉や練り歯磨きなども使われていたそうです。 pic.twitter.com/tKLdGdUAi0
— フィフィ (@FIFI_Egypt) July 26, 2016
金歯は歯の治療で優秀な素材です
権力の象徴だけでなく、金歯にはメリットがあります。
②膨張率や硬さにおいて歯との親和性が高く、二次虫歯になりづらい
③劣化しづらく長持ちする
先ほどのミイラの例もありますが、金は程良い硬さで歯のなじみが良く、とても長持ちする素材です。実際に日本でも、金歯は50以上年経っても劣化しないという報告があります。少々費用はかかりますが、長期的に見てかなりのメリットがある治療といえます。
一方、銀歯の寿命は3~5年だといわれています。値段を気にして銀歯にしてしまうと、劣化が進み、虫歯や歯周病をの原因になる可能性が高いです。きちんと定期検診に通っていればリスクは下がりますが、それでもやはり歯自体の負担も大きいです。治療の際にはメリットやコスパをよく考えて、自分に最適な被せものを選びましょう。
治療の素材は適材適所で選びましょう
みなさんは、金歯というとどんなイメージをお持ちでしょうか?
最近いらした若い患者さんは「おじいちゃんの前歯がピカピカの金ですごく目立っていた」と話しておられました。日本では40~50年くらいに金歯が流行しましたが、最近あまり見かけなりました。
前歯はやはり、歯の色に近いセラミックが美しいですね。
金歯にするなら奥歯の目立たない部分がお勧めです。審美性はもちろんですが、食事の際に力がかかる部分なので、強度の面でも安心です。セラミックは目立ちにくいですが、力が加わると割れやすい素材です。何でも適材適所ですね。
その他にも、治療方法やお口のお悩みについて気になることがあれば、横浜市戸塚区のプルメリア歯科クリニックにご相談ください。