2022年 8月 の投稿一覧

義歯のお手入れ

東戸塚の歯医者、プルメリア歯科クリニックのブログページです。

こんにちは。夏至も過ぎ、一日の明るい時間が少しずつ短くなってきました。早いものでもうすぐ9月。今年も残り4カ月ですね。

 

歯磨きを怠ると口腔内に汚れが蓄積し歯がヌルヌルしたり口臭が強くなったりしますが、これはお口の中で細菌が繁殖したことによるものです。

これはもちろん義歯についた汚れでも同じことが起こります。

~他にもこんなことが起こります~

歯周病が進む

・自身の歯のむし歯の原因となる

・カンジダ菌が増殖し、さまざまな症状の原因となる「口腔カンジダ症」を引き起こす

 

~義歯のお手入れの時にはこんなことに注意してください~

① 必ず外して洗う

部分義歯の場合はクラスプ(歯にかけるための金具)がついている所についた汚れもしっかりおとしましょう。

② 義歯専用の歯ブラシで磨く

普通の歯ブラシを使用すると目に見えない傷がつき、その中に細菌が入りこんでしまいます。

③ 研磨剤入りの歯磨き粉は使わない

研磨剤入りの歯磨き粉で磨くと細かな傷がつき、そこに細菌が入りこみます。
まずは流水で汚れを洗い流し、義歯専用の歯磨き粉を使いましょう。

どうしても普通の歯磨き粉を使用したい場合は研磨剤不使用のものを選んでください。また、一日一回は義歯用の洗浄剤で洗浄しましょう。

④ 変形や破損、紛失に注意!

強い力で磨いたり、熱いお湯60℃以上は厳禁)につけたりすると、変形や破損の原因となります。

また、落下や排水溝へ流してしまうなどの事故を防ぐために、洗面器などの上でお手入れをしましょう。

 

⑤ 夜は外し、保管は水中で

夜は歯茎を休めるために義歯は外して就寝しましょう。
義歯は乾燥するとヒビが入ったりしますので、必ず水中で保管してください。

 

文章にすると面倒に見えますが、実は簡単なことばかりです。

少しでも快適に義歯を使用するためにぜひ覚えておいてください。

また、忘れないでいただきたいのは、ご自身のお口の中のケアをすることも大切だということです。

 

歯が少なかったり、全く歯がなくても、お口の中の衛生を保つことはお口の中だけでなく、全身の健康のためにもとても重要です。

たとえ1本でもその歯を大切にし、お口の粘膜や歯茎、舌なども優しくケアしてあげてください。

1回のキスや頬ずりで虫歯菌がうつる?赤ちゃんの虫歯予防は周囲の大人から

東戸塚の歯医者、プルメリア歯科クリニックのブログページです。

お盆が過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きますね。本日、東戸塚も40℃を超えるのだとか💦

無理せず元気に過ごしましょうね。

大人の唾液から、赤ちゃんに虫歯がうつるって本当?

世間では感染症が猛威をふるっていますが、実は虫歯も感染症の一種だとご存知ですか?

生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は全く存在しません。

もともと生まれ持っていたり、お口の中で自然発生したりするものでは無いのですね。

 

どこかの機会で虫菌をもらって、お口の中に感染してしまうのですが、

その原因の多くが「両親の唾液を介しての感染なのです。

スキンシップや頬ずり、キスも感染源になりますが、どれくらい心配したらいいの?

1回のキスや頬ずりでうつっちゃうの?

今回はそんな疑問と対策について分かりやすく解説します。

 

【記事の内容】

・赤ちゃんを虫歯から守ろう~ツイッター記事から

・赤ちゃんへの頬ずり、キスで虫歯は感染する?

・負担少なめで、赤ちゃんの虫歯予防を行う方法

・子育てをきっかけに自分の歯のメンテナンスを始めましょう

・まとめ

 

 

最近では保健所の検診でも良く言われますし、私よりも若い世代のご両親はご存知かもしれませんが、

口移し食器の共有はご法度ですが、食事を冷ますときのフーフーも感染源になります。

(食事を冷ますときは保冷材や扇風機を使うのをおすすめします)

くしゃみもアウトですね。

赤ちゃんへの頬ずり、キスで虫歯は感染する?

結論から言いますと、赤ちゃんへの頬ずりやキスからも虫歯が感染します。

フーフーでも感染するくらいですから、

大人の唾液が赤ちゃんのほっぺたにダイレクトについてしまうキスやほおずりリスクが伴います。
 
1回や2回のキスや頬ずりで虫歯菌に感染するとは考えにくいですが、これらの行為を習慣的に行うと赤ちゃんにうつってしまう可能性が高まります。
 

私よりも上の世代は共感していただけると思いますが、両親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんや親戚も、キスや頬ずりをよくしていましたよね。

しかし赤ちゃんの口内環境を考えると、親戚の皆さんも赤ちゃんへの虫歯感染リスクもよく知っておいたほうが良いと思います。

 

負担少なめで、赤ちゃんの虫歯予防を行う方法

しかし、赤ちゃんの時期なんてほんの短い期間ですから、精一杯スキンシップをとってかわいがってあげたいですよね。

赤ちゃんへの虫歯感染を気にして、頬ずりをしない、(ご両親でしたら)キスもできないなんてもったいないと思います。

 

そこで私たち歯科医は、赤ちゃんが生まれる前から3歳になるまでの4年間は特に、周囲の大人が特に気を付けて口内環境を整えることをおすすめします。

具体的には虫歯の治療を済ませておくこと歯科検診を受けることですね。

 

ご自分でできることとしては、お口の環境を悪くするような習慣を直すことをおすすめします。

 

 

  • だらだら食べを辞める
  • デンタルフロスなどを使って歯磨きを丁寧に行う(夜だけでも)
  • ガムを食べる習慣を取り入れる
  • よく噛んで食べる

 

子育てをきっかけに自分の歯のメンテナンスを始めましょう

2018年に歯科医師会が全国の15〜79歳の男女1万人に行ったアンケートでは、

・もっと早くから歯の健診や治療をしておけばよかったと、全体の4人に3人(75.7%)が後悔している

・歯の健診・治療をギリギリまで対応しない「先延ばし派」が最も多いのは20代で、約6割

という結果が報告されています。

あなたの歯の健康や口内環境は、健康寿命を左右します。

歯の健康が急激に悪化するのは40代からと言われています。

お子さんを授かるのは、20代から30代くらいの方が多いと思いますので、子育てをきっかけに自分の歯のケアを見直してみることをお勧めします。

=== まとめ ===

赤ちゃんへの虫歯は、主に周囲の大人の唾液を介して感染します。

口移し、食器の共有、食事を冷ますときのフーフー、ほおずりやキスも感染源になります。

唾液を付けない努力ももちろんですが、ご自身の口内環境を整えて虫歯の治療をしましょう。

赤ちゃんへの虫歯感染がリスク減りますし、ご自身の歯の健康を見直すきっかけにもなります。