歯垢除去率が3割アップ!デンタルフロスの効果とメリット

東戸塚の歯医者、プルメリア歯科クリニックのブログページです。

2月になりました。まだ寒いですが、暦の上では春です。

今年はマスクを外す機会が少しずつ増えそうですし、いつもよりもお口のケアに気を付けて、気持ちに良い春を迎えたいですね。

デンタルフロス、使ってないの?(YouTubeから)

歯ブラシをしっかりしたのに歯の間が黒くて、虫歯かと思ってあわてて通院。原因は虫歯ではなく、歯の間の食べかす…という内容です。

実は歯ブラシだけ歯を磨いても、歯の間の汚れは4割以上残ってしまうのですそれなのに日本では、まだまだデンタルフロスを使っている人は少なく、もったいないことです。

今回はデンタルフロスを使うメリットについて、日本人が特に知っておきたいことをまとめました。

こんなにすごい!デンタルフロスの歯垢除去率と、日本の残念な普及率

デンタルフロスは、歯ブラシと併用することで、虫歯予防にとても有効です。

デンタルフロスと歯ブラシを併用すると歯間の歯垢除去率がなんと30%増えるという研究結果があります。

(PILLBOXより引用 https://www.pillboxjapan.com/lp/dentek/)

こんなに効果があるのですが、日本での普及率はいまひとつです。

大手メーカーLIONが行った調査によれば、普段からデンタルフロスを使っている人の割合は

アメリカが60.2%、スウェーデンは51.2%、

そして日本はなんと19.4%という結果になりました。

日本人は10人中2人しかデンタルフロスを使っていないのですね。

歯の健康のためにも、大人も子供ももっとたくさんの方にフロスを使ってもらいたいと思いますが、少々めんどくさいのも事実です。

毎日使うのが理想ではありますが、週に2,3度使うだけでも効果がありますので、気軽に始めてみましょうね。

デンタルフロスが伝える、2つのお口不健康サイン

デンタルフロスを使うと、歯ブラシだけでは気づくことができない歯の変化を知ることができます。大切なサインですので、見逃さないようにしましょう。

① 初期の虫歯や、歯周病などの早期発見につながる

デンタルフロスを使っているときに、以下のような症状があれば初期虫歯や歯周病などの可能性があります。よく注意しましょう。

  • 歯の表面がデコボコしていて、ひっかかる感じがする
  • 歯は重なっていないのに、毎回同じ部分でフロスが引っかかる
  • 出し入れするときに糸がひっかかり、糸がボサボサになる

② 詰め物の状態が確認できる

デンタルフロスを使うと、歯の詰め物や被せ物などのチェックができます。

歯の詰め物や被せ物は、経年劣化や周辺・内部の虫歯が原因で、浮いてしまったり、グラグラと不安定になっていたりすることがあります。

フロスを使っていて被せ物が取れることもありますが、フロス自体が原因ではなく、被せ物やその周辺が不健康な場合が多いです。

まとめ

デンタルフロスは、歯間の食べカスや歯垢を除去するのにとても有効です。週に2,3回でも効果はあるので、気負わずに気軽に始めましょう。

デンタルフロスを使っていて歯が欠けたり、引っかかったり、詰め物が取れる場合は、お口の中が不健康になっているサインです。

初期であれば治療も軽く、短い通院期間で終了します。早めに歯科を受診しましょう。