歯の健康を守るために、20代のうちから気をつけるべきこと

東戸塚の歯医者、プルメリア歯科クリニックのブログページです。

先日は成人の日でした。東戸塚では「二十歳の市民を祝うつどい」という名称のイベントが行われ、着物姿が目に鮮やかな若者がたくさんいました。

つい数年前は「成人式」と呼ばれていましたよね。

さて、これから大人として人生を歩み出すみなさま。お口の健康に自信はありますか?

今の時点で歯が抜けたり、欠けたりしてしまっている方は少ないと思います。

しかし覚えておいてほしいのは歯は元気なうちから気を付けないと、手遅れになってしまう」ということです。

今回は、成人を迎えた皆様に歯科医師の私からエールを送ります。

あなたの歯は80歳になる頃に何本残っていますか?

成人の歯は、親知らずを除いて28本あります。

この28本の歯が、80歳になる頃には何本くらい残っているか想像したことはありますか?

80歳になっても自分の歯が20本ある人はどれくらいいるのか」について、1989年からの統計があります。いわゆる8020運動ですね。

この運動が始まった頃には、達成者は10人に1人にも満たなかったのですが2016年の調査で51.6% (2人に1人以上)になりました。三十数年で目覚ましい変化ですね。

20代の歯科検診受診率はすばらしい

変化したといえば、ここ30年間で歯科検診への若者の意識も変わりました。

過去1年間に歯科検診を受診した20代は、平成21(2009)年には29.4%でしたが、平成28(2016)年で43.3%でした。

17年間でなんと14%も増加しています。


厚生労働省HP 参照

若者は、歯科にプラスのイメージを持つ人が多い傾向にあります

また、大手メーカーのライオンが2022年に行った調査によると、15~19歳の人は、他の年代と比べて次のような傾向がありました。

  • 歯科医院のイメージとして「好き」「心地よい」などポジティブなイメージが高い
  • 「痛い思いをする所」などマイナスのイメージが低い

 参考HP https://www.lion.co.jp/ja/news/2022/4120

今の若い世代はお口の中にトラブルが少ないうちから歯の健康を意識し、歯科検診に通っている人が多いのですね。本当にすばらしいことです。

社会人になってからが本番。お口のケア

さて、働き盛りを迎える皆さんは、おそらくこれからどんどん忙しくなり、歯科に通う時間を確保しづらくなると思います。

仕事や子育てなどで、お口の健康が後回しになってしまう方も多くなることでしょう。

しかし、長い間歯科にかからないのはとても危険なことです。

ホルモンの変化に伴い、多くの方は40歳を過ぎた頃から歯が弱り始めます。歯茎が下がる、歯がぐらぐらして抜けるなど、歯のトラブルが増えていきます。

痛みなど自覚症状が出る頃には、歯の状態が悪くなっている場合が多いです。歯は自然に直ったりしませんし、不可逆的なことも多いので、気が付いてから対処してもなかなか治るものではないのです。

歯をいつまでも健康に保つために、どんなに忙しくても年に1回は歯科を受診しましょう

まとめ

30年前と比べて、日本人の歯の状態は確実に良くなっています。特に20歳前後の若い世代は歯科検診の受診率が高く、歯科に対するイメージも良いです。

就職や子育てなどライフスタイルの変化があっても、歯科検診の習慣を継続しましょう。

プルメリア歯科クリニックは、土日祝も診療を行っておりますので、どんなことでもご相談ください