未来の歯科治療──大阪万博で注目される技術と、今わたしたちにできること

横浜市戸塚区、東戸塚のプルメリア歯科クリニックのブログページです。

大阪万博と歯科

今月からついに大阪・関西万博が開催されましたね。

テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」の3つの視点から、世界の最先端技術やアイデアが紹介されます。

医療の分野でも注目が集まっていて、歯科に関する未来の技術も紹介される予定で、私達歯科医もとても注目しています。

そこで今回は、未来の歯科治療がどのように進んでいるのか、そして今私たちにできることについてお話しします。

デジタル技術で進化する歯科医療

歯科でもDX

最近の歯科医院では、コンピューターを使った治療が増えてきています。

たとえば、むし歯の状態を画像で見せてくれる「デジタルレントゲン」や、歯の形を正確に記録できる「口の中のスキャン(口腔内スキャナー)」があります。

これまでのように、ねんどのような材料で型を取らなくても、カメラでお口の中を撮影するだけで、ピッタリ合う詰め物やかぶせ物を作れるようになってきています。

これにより、患者さんの負担も少なくなり、時間も短くてすむようになります

AI(人工知能)でより正確な診断へ

未来の歯科治療では、「AI(人工知能)」の活用も進んでいます。

AIは大量のデータを学習し、むし歯や歯周病の早期発見をサポートします。たとえば、レントゲン写真をAIがチェックして、見落としがちな小さなむし歯を見つける手伝いをしてくれるのです。

もちろん最終的な判断は歯科医師が行いますが、AIの力を借りることで、より早く、正確に病気を見つけることができるようになります。

3Dプリンターが歯を作る!?

3Dプリンターも歯科で活躍

3Dプリンターという言葉を聞いたことがあるでしょうか。プラスチックなどの材料を使って、立体的な物を作る機械です。この3Dプリンターを使えば、歯のかぶせ物や入れ歯を、細かいところまで正確に作ることができます。

将来的には、患者さんのお口の形に合わせたパーツをその場で作る「即日治療」がもっと広まると考えられています。これもまた、通院回数が減るなど、患者さんにとってうれしい進歩です。

 

今できることを見直そう

こうした未来の歯科医療はとてもワクワクしますが、導入されるにはもう少し時間がかかりそうです。

大切なのは「今」自分にできることです。たとえば、正しい歯みがきを毎日続けることや、定期的に歯医者さんに通ってチェックを受けることは、未来のどんな技術よりも強い予防になります

また、日ごろからお口の中をよく観察して、ちょっとした変化にも気づけるようになることも大事です。

未来の医療技術をよりよく活用するためにも、AIに頼らず、自分で生活習慣を整えておく努力が必要です。

歯の健康は自分で守りましょう

まとめ

今回は大阪万博にちなんで、これからの歯科医療がどんなふうに進んでいくのかをお話ししました。

AIや3Dプリンターといった新しい技術は、歯科医院での診療をより快適に、正確にしてくれる力を持っています。

しかしながら、それらが一般化されるのは少し未来のこと。自分の歯を守るためには、毎日の歯みがきや定期検診といった基本が一番大切です。

万博をきっかけに、自分の歯と健康に向き合う時間を増やしてみませんか?