横浜市戸塚区、東戸塚のプルメリア歯科クリニックのブログページです。
湿度の高い日が続きますが、皆さま体調はいかがでしょうか?この季節は生活リズムが乱れやすいもの。
診察のなかでも「最近ちょっと口が乾きやすいんです」というご相談をいただくことがあります。その背景には生活リズムの変化が関わっていることも少なくありません。
今日は「睡眠不足や生活リズムの乱れが唾液の分泌にどう影響するのか?」というテーマでお話しします。
もともと「睡眠中」は唾液が減る
まず大前提として、睡眠中は誰でも唾液の分泌量が大きく減ります。
これは自然な生理現象で、寝ている間は体の活動レベルが下がり、副交感神経が優位になるため、唾液の量も昼間の約1/10〜1/20程度になるともいわれています。
「寝る前にしっかり歯みがきを」とお伝えしているのはこのためでもあります。
食べかすがそのまま残っていると、唾液による自浄作用が働きにくく、むし歯菌や歯周病菌が活発になってしまうのです。
夜ふかしが「すぐに」唾液を減らすわけではない
では、夜ふかしをした翌日にいきなり口が乾くかというと、必ずしもそうではありません。
たとえば「たまに夜更かししてしまった」「休日に1日寝坊した」程度で、唾液の分泌量が急激に落ちるという明確なデータはまだありません。
しかしポイントは生活リズムの「継続的な乱れ」や「慢性的な睡眠不足」があると話が変わってくる、ということです。
慢性的なリズムの乱れが自律神経に影響
唾液の分泌は自律神経の働きと大きく関わっています。
昼間の活動時は交感神経と副交感神経がバランスよく働き、リズムよく唾液が分泌されますが、慢性的な生活リズムの乱れや睡眠不足が続くと、自律神経がうまく調整できなくなります。
その結果、日中も口が乾きやすくなったり、夜間の唾液分泌低下がさらに目立ったりすることがあるのです。
生活リズムがどのくらい乱れると歯に影響が出る?
これは個人差が大きいですが、
・毎晩の就寝時間が午前1時〜2時すぎになる
・平日も休日も昼夜逆転に近い生活
・睡眠時間が短く、疲労感が取れない
といった生活が2〜3週間以上続くと、お口の乾きやすさに影響が出てくる方が増えてきます。
「最近、朝起きても口がネバつく」「日中も飲み物が手放せない」という変化が出てきたら、ひとつのサインです。
生活リズムと睡眠の質を整えましょう
口の乾燥が続くと、むし歯・歯周病のリスクが上がるだけでなく、口臭や口内炎ができやすくなることも。
そのためにはやはり「生活リズムを整える」「睡眠の質をよくする」ことが大事な予防策のひとつになります。
もちろん、すぐに完璧な早寝早起きにする必要はありません。
まずは起床時間を一定にする、寝る前のスマホ使用を減らす、寝室の環境を整えるなど、できるところから少しずつ整えていくことをおすすめしています。
まとめ
睡眠不足や生活リズムの乱れが「すぐに」唾液量に大きく影響するわけではありませんが、慢性的な乱れが続くことでお口の乾燥や免疫力低下を引き起こしやすくなります。
もし最近「口が乾く」「口臭が気になる」「むし歯が増えてきたかも」など気になる症状がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
当院でも定期的なクリーニングやお口の状態チェックを通じて、みなさまの健康づくりをサポートしていきたいと思います。