夏の歯周病に要注意!症状と対策について

東戸塚のプルメリア歯科クリニックのブログページです。

酷暑は口内環境も悪化させます

毎日暑い日が続きます。朝晩まで蒸し暑いと本当に参ってしまいますよね。

身体が疲れてだるくなったり、めまいがしたりするなどの「夏バテ」に注意が必要です。

夏バテは身体だけではなく、口内環境にも影響します

水分摂取のためにスポーツドリンクを飲む機会が増えたり、疲れて身体の免疫が落ちたりして、気が付かない間に歯周病が進んでしまうこともあります。

今回は歯周病の進行とその対策について詳しく解説します。

歯周病とは?

歯周病は歯茎や歯を支える骨に悪影響を及ぼす慢性的な細菌感染症です。この病気が進行すると歯を失うリスクが高まり、全身の健康にも影響を及ぼします。

近年では雑誌や報道でも取り上げられることが増え、意識の高い患者さまが多くなってきているように感じています。

歯周病の進行段階

歯周病の進行

歯周病は以下の段階を経て進行します。

  1. 歯肉炎:歯茎が赤く腫れ、出血しやすくなる初期段階です。多くの場合、自覚症状はありません。
  2. 初期歯周炎:歯肉炎が進行し、歯茎が後退して歯と歯茎の間に隙間ができます。これにより、細菌がさらに深く入り込みます。
  3. 中等度歯周炎:歯を支える骨が徐々に破壊され、歯がぐらつき始めます。積極的な歯科治療が必要です。
  4. 重度歯周炎:骨の破壊が進み、歯が抜けるリスクが非常に高くなります。

歯が抜ける原因

歯周病で歯が抜ける原因

歯周病が進行すると、以下の要因で歯が抜けることがあります。

  • 細菌感染:プラーク(歯垢)に含まれる細菌が歯茎に炎症を引き起こし、歯周ポケット(隙間)を作ります。
  • 免疫反応:体の免疫システムが過剰に反応し、歯を支える組織を攻撃することがあります。
  • 不適切な歯磨:歯磨きが不十分だと、プラークが蓄積しやすくなります。
  • 喫煙:喫煙による血流の減少や免疫機能の低下は、歯周病の進行を加速させる要因の一つです。

歯周病の予防と対策

歯周病対策は予防と早期治療から

歯周病は、自覚症状が出る前や、歯肉炎の初期段階ならば、しっかりとケアすることで歯茎の状態を回復させることが可能です。

次のようなことを意識して、しっかり対策しましょう。

  1. 正しい歯磨き習慣:1日2回、丁寧に歯を磨くことが基本です。特に夜は時間をかけて、歯と歯茎の境目を意識して、マッサージするようにして磨きましょう。
  2. 定期的な歯科検診:3か月に1回、少なくとも半年に一度の頻度で歯科検診を受けることで、歯周病の早期発見と予防が可能です。
  3. プロのクリーニング:歯科医院でのクリーニングにより、歯垢や歯石を取り除き、歯周病の進行を防ぎます。
  4. 専門的な治療:歯周病が進行している場合は、歯科医による専門的な治療が必要です。歯周ポケットの清掃や外科的治療などがあります。
  5. 生活習慣の改善:喫煙を控え、バランスの取れた食事を心がけることで、歯周病の予防に役立ちます。

まとめ

歯周病は放置すると歯の喪失だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす恐ろしい病気です。

しかし、適切な予防と早期治療を行うことで進行を防ぐことができます。日々のケアと定期的な歯科検診をしっかりと行い、健康なお口を維持しましょう。

美しい歯を守るために、今日からできる対策を実践してみてくださいね。