東戸塚の歯医者、プルメリア歯科クリニックのブログページです。
年末になり、街角で赤い羽根募金や献血を見かけるようになりました。
今年はシン・ウルトラマンが話題だったので、献血の広告塔になっているようです。
ウルトラマンが全国の献血会場で「献血」を応援!
2022年12月6日(火)よりオリジナルグッズをプレゼント!https://t.co/H3gqN75Yo4 pic.twitter.com/4nCuo73M1b— 円谷プロダクション (@tsuburayaprod) December 5, 2022
ところで献血と歯科治療ですが、歯科治療当日を含め、3日以内は献血ができないことをご存知でしょうか?
今回はその理由と、歯周病が健康に及ぼす影響に注目してお話します。
このブログを読むと、歯周病予防が健康と直結する理由もご理解いただけると思います。
========= もくじ =========
歯科治療時のお口の傷は、献血に影響します
歯周病菌は万病のもとになる恐ろしい病気です
歯周病の影響は 忘れた頃に現れます
セルフチェックと定期検診で歯周病予防を
まとめ
歯科治療時のお口の傷は、献血に影響します
歯科治療の傷や出血は血液に影響が出ますので、献血を避けなくてはなりません。歯石除去でも影響が出ます。
なぜかというと、お口の傷から口内の常在菌や歯周病菌が血管に入り、血液に乗って全身をめぐるからです。
日本赤十字の公式では以下のように発表しています。
出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)に関しては、抜歯等により口腔内常在菌が血中に移行し、菌血症になる可能性があるため、治療日を含む3日間は献血をご遠慮いただいています。
(日本赤十字公式HPより引用)
血液に菌が入ったとしても、健康な人でしたら自己免疫で2,3日中に回復できます。
しかし輸血が必要な状態の方にはハイリスクです。
歯科治療後の献血は、治療日を含めて3日間あける必要があるのはこのためです。
献血前の歯科治療のスケジュールや思わぬケガにはよく気をつけましょうね。
歯周病菌は万病のもとになる恐ろしい病気です
献血の例から、口内の傷から歯周病菌が全身にめぐることがお分かりいただけたと思います。
ここで少し怖い話をしますと、
現代医学において、歯周病菌は、心筋梗塞、脳梗塞、肺炎、高血圧、早産、糖尿病などの全身疾患の引き金になることが分かっています。
さらに、日本臨床歯周病学会の報告では
歯周病菌はそのものだけでなく、死骸も毒素を持ったまま血管に残り、血糖値に悪影響を及ぼすことも明らかになっています。血管が詰まる原因になるのですね。
歯周病は健康を脅かす恐ろしい病気です。
元気で長生きするためには、歯周病は本気で対策しなくてはいけない病気です。
私たちはそのことを、早いうちから意識しなくてはならないのです。
歯周病の影響は 忘れた頃に現れます
歯周病の影響は、若くて元気なときは気が付きません。
ですが、大病や加齢などで体力が落ちる頃に影響が出てきます。
だからみなさん油断してしまうのです。
45歳以上の日本人の8割は歯周病を罹患しているという報告もありますから、症状が出ていないうちから対策することが大切です。
セルフチェックと定期検診で歯周病予防を
歯周病について代表的な症状をあげますので、チェックしてみましょう。
結果はいかがでしたか?
「何となく当てはまる気がするけど、それって珍しいの?」と思う方もいるかも知れませんね。
歯周病は自分で防いだり、治療するのは難しい病気ですので、症状の有無にかかわらず、年に2,3回の定期検診をおすすめします。
お口の状態の他に、歯みがきの仕方や生活習慣を見直すことで、歯周病対策ができます。
歯周病の原因となる歯石取りや、クリーニングも忘れずに行いましょう。
まとめ
歯科治療の当日を含め3日間は、献血が受けられません。
お口の傷から歯周病菌などの菌が入り、血液に乗って全身をめぐるからです。
歯周病は全身の健康と直結していることを意識しましょう。
定期検診には通院のしやすさが大切です。歯の健康については、土日祝も診療可能なプルメリア歯科クリニックにご相談ください。