突然痛む知覚過敏。セルフケアと歯科受診の目安

東戸塚の歯医者、プルメリア歯科クリニックのブログページです。

「何の前触れもなく突然、知覚過敏になることはありますか?昨日の夜から急に、水を飲んだだけで前歯に激痛が走るんです。常温の水なのに」

みなさまはこのような症状はありませんか?

そうなのです。知覚過敏は突然発症します。昨日までは平気だと思っていても、痛みは突然やってきます。

今回は知覚過敏の症状、原因、セルフケアと通院の目安についてまとめます。

知覚過敏はどんなふうに痛いの?

知覚過敏とは、歯が冷たいものや熱いもの、甘いものなどに敏感に反応し、痛みや違和感が出る状態のことを言います。ジンと染みる、とか、キーンと突き刺さすように痛む、などと表現する方が多いです。

知覚過敏の痛みは突然きますが、忘れたように突然おさまってしまうことが多いのも特徴です。

知覚過敏の原因と、歯の構造

 

知覚過敏の原因は、歯の構造を知ることでよくわかります。

人間の歯は表面から、エナメル質、象牙質、そして歯髄と呼ばれる歯の神経できています。表面から数えて2番目の象牙質が、何らかの理由で露出してしまったことで起きる一過性の痛みが「知覚過敏」です。象牙質知覚過敏症」ともいいます。

象牙質には象牙細管という小さな穴があいています。ヨーロッパのチーズの穴のようなイメージですね。この中にある組織液の中を刺激が歯の神経に伝わり、痛みを感じるのです。

自分でできる?知覚過敏のケア

歯に痛みがあってもすぐおさまるので、歯科に行こうか迷うお気持ちもよくわかります。まずは自分でケアできないかと考えますよね。
 
結論から言いますと、初期であれば知覚過敏はセルフケアが可能です。

知覚過敏の治療法は、簡単に言いますと、露出している象牙質を保護して象牙細管を塞ぐことです。初期の知覚過敏なら、ご自分で知覚過敏専用の歯磨き粉(ドラッグストアでも購入可能です)を2週間以上使うことで、効果が表れるとされています

ただ即効性はありませんし、症状が進んでしまうとセルフケアでの改善は困難です。

 

油断しないで!「知覚過敏」の注意点

知覚過敏のセルフケアでは、注意すべき点があります。
 
それは、「いつまでも痛みが長引き、繰り返す時には歯科通院をすること」です。これを通院の目安にしてください。
 
しみる原因が知覚過敏だけであればセルフケアで改善する場合があります。しかし、その原因が虫歯や歯周病、歯ぎしり、食生活ならば、根本的な治療が必要です。歯の痛みの原因はさまざまです。歯科を受診して原因を知り、あなたの症状に合ったケアをします

まとめ 

知覚過敏とは、象牙質が露出して、刺激が神経に伝わりやすくなってしまうことで起きる痛みです。初期ですとセルフケアでも改善が見られますが、いつまでも痛い場合は治療が必要です。

虫歯、歯周病、生活習慣などによる痛みとも考えられるので、歯科でしっかり見てもらいましょう。歯科ではあなたの状態に合ったケアを行うので、セルフケアよりも早く、的確に痛みを改善できますよ。