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夏休みに多いお口のトラブル

みなさんこんにちは。学生たちは長い夏休みに入り、楽しい日々を過ごしていることと思います。

特に夏休みの中高生に多いお口のトラブルとして、部活中にぶつかったり、転んだりして歯が折れたり、抜けたりすることが挙げられます。

このような時に有効な対処法をお伝えしたいと思います。

 

①折れたり抜けたりした箇所をなめたり、洗ったりしない

神経に雑菌が入り込んで感染してしまいます。なるべくいじらないようにしましょう。

独断で消毒をすることもしないでください。

②取れてしまった歯を洗わない

折れたり抜けたりした歯が口腔内から飛び出し、土などで汚れていることもありますが、水で洗わないでください。

特に根から抜けた歯の根元には、歯の根元と歯肉の中の骨をつなぐために必要不可欠な「歯根膜」という薄い膜がついています。

洗ってしまうと歯根膜に傷がついたり、取れてしまうことがあります。

 

また歯を持つ際は、歯の根元を持たず、歯冠部を持つようにして、歯根膜に触れないようにします。

歯根膜を守ると、歯を元通り使える可能性が上がります。折れた歯も折れた部分を持たないようにしましょう。

③取れた歯を適切に保存し、できるだけ30分以内に歯科に行く

 

歯はできれば「歯牙の保存液」に浸して保存します。

保存液がない場合は、牛乳生理食塩水、それもなければお口の中に入れておくのも手です(飲み込まないように注意!)。

これらの中に浸し、とにかく乾燥させないようにして、できるだけ早く歯科を受診しましょう。

歯牙の保存液はネットでも購入できますので、救急箱に備えておくとよいかもしれませんね。

 

また、外傷で歯がグラついたり、歯肉に歯がめり込んでしまうこともあります。

これらも一見大丈夫そうに見えても、歯根膜に大きなダメージを負っている状態です。

決して放置せず、なるべく早く歯科で適切な処置を受けてください。

適度なダイエットで歯周病も改善?肥満と歯周病の意外な関係

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暑い夏、引き締まったお腹に憧れ、努力している方も多いのではないでしょうか?

そんなみなさまに朗報です。おなか周りのダイエットは、なんとお口の健康にも効果が期待できるのです。

最近の研究で、内臓脂肪と歯周病に直接的なつながりがあることが明らかになってきました。

今回は、内臓脂肪が歯周病にどのような影響を与えるのか、具体的にご紹介します。

健康な歯を保つためにも、内臓脂肪と歯周病の関係を理解しましょう。

BMIでみる肥満と歯周病の関係

肥満の人は歯周病になりやすいことが、研究により明らかになっています。

BMIが20未満の人が歯周病にかかるリスクを1とすると、BMIが高い人はリスクが1.7~3.4倍にものぼります。

BMIが30以上だと、なんと歯周病リスクは8.6倍!

普段の食生活や生活習慣の影響と合わせて、BMIと歯周病にはやはり相関関係が認められますその理由について詳しくみていきましょう。

肥満が歯周病に直接影響する原因は?

肥満と歯周病は、食生活や生活習慣も含めて相関関係があることは想像がつきやすいと思います。

しかしそれだけではなく、最近の研究ではもっと直接的な関係があることがわかっています。

肥満体型の人の内臓脂肪がTNF-α(ティーエヌエフ・アルファ)という悪玉物質を放出し、歯肉や全身の炎症反応を活発化させます。

脂肪細胞が分泌する炎症性物質が、身体の不調や病気の引き金になり、歯周病にも影響するということですね。

また、TNF-αは歯を支える骨である歯槽骨を溶かし、歯槽骨の吸収を早めている可能性も指摘されています。

このように、脂肪細胞は歯周病に直接的に影響をおよぼします。肥満の人が歯周病になりやすいのはこのためです。

 

注意!無理なダイエットは歯周病の悪化につながります

内臓脂肪に危機感を持ったところで、食事制限をがんばって体重を減らせばいいのかというと、そう単純なものでもありません。

食事制限による無理なダイエットは、栄養不足が起こります。

免疫力に必要なタンパク質やビタミン類を制限すると、免疫力が低下し、歯周病にもかかりやすくなります。

歯茎の状態悪化にもつながりますので、理なダイエットは絶対にやめましょう。

まとめ

近年の研究で、内臓脂肪は歯周病に直接影響することがわかっています。

適切なダイエットや生活習慣の改善は、歯周病のリスク低減にもつながります。

しかし過度な食事制限は歯茎の後退を引き起こし、歯周病にも影響します。

何事もバランスが大切です。適正体重と正しい食生活を意識し、美しい口元と健康を手に入れましょう。

7月の診療スケジュールのご案内

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毎週火曜日は臨時診療日となり、7月17日(月、祝)海の日土日も診療いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

歯周病の恐ろしさ

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みなさんこんにちは。気温が上がり、ジメジメした季節になりました。食中毒の危険性がグッと上がりますので、注意しましょう!

 

歯周病の症状」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?

一般的なのは歯肉からの出血、歯が抜ける、歯がヌルヌルする、口臭…等ではないでしょうか。

このようなお口の中のトラブルが思い浮かぶ方がほとんどだと思いますが、実は歯周病は体全体の病気やトラブルにも深く関係していることが分かっています。

以下はその一例です。

心筋梗塞・動脈硬化・心内膜炎・糖尿病・誤嚥性肺炎・認知症・関節リウマチ・消化器系のがん・早産

低体重児出産・肥満 等

歯周病の原因は歯垢の中に含まれる細菌ですが、その菌が歯肉から体の中に入り込もうしてできるのが歯周ポケットです。その際に炎症が起こり、出血するのですね。

そしてその炎症によってできる毒性の物質が出血箇所から血管に入り込み、全身に回り、さまざまな場所でトラブルを引き起こしていきます

もちろん歯周病菌だけが原因ではなく、生活習慣や要注意因子がもともとあることもありますが、歯周病菌との相互作用で悪化のサイクルを形成していることが分かってきています。

簡単に例を挙げてみます。

【例 糖尿病】

①糖尿病のため高血糖になり、免疫が低下する→②口腔内の細菌が増え(歯周病が悪化)、細菌から出る毒素が増える→③毒素が血管から入り、インスリンの効果を阻害する→①に戻る

毎日の歯磨きでは歯周病菌の温床である歯石や細菌の膜であるバイオフィルムなどは除去することはできず、歯科での専門的なケアが必要となります。

成人の約8割は歯周病だと言われます。

むし歯などの症状がなくても定期的に歯科にお越しいただき、根本的な歯周病治療を受けてくださいね

治療中にオエっとなる「嘔吐反射」でお困りの方へ

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歯科治療で、口の中に器具が入ると「オエッ」となってしまう患者さんは結構いらっしゃいます。このような症状を「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」といいます。ご自身の意思に関わらず反射的に起きる、身体の反応です。

この嘔吐反射が強くて、治療がおっくうになってしまい、歯科医院への来院が難しくなる方もいらっしゃいます。今回は嘔吐反射の原因と、対処法についてまとめます。

 

嘔吐反射の原因

嘔吐反射の原因はさまざまですが、よく考えられる要因として次の2点です。

 

生理的反射

口腔内の異物に対する体の生理的な反応です。口の中や喉の近くに異物を感じると、それを吐き出そうと動きます。器具だけでなく、お口の中に唾液が溜まることでも起こしやすくなります。

 

心理的要因

歯科治療等で過去に嫌な思いをした経験から、恐怖心で反射的に吐き気を感じることがあります。

 

そのほかに、咽頭が狭い方や、日常的に口呼吸をしてしまう方などは、嘔吐反射を起こしやすいとされています。

 

嘔吐反射を抑えるためにできること

嘔吐反射を抑えるためのコツとして、ご自身がオエっとなりやすい体質であることをお伝えください。治療時の体勢を工夫したり、カウンセリングをゆっくり行なうなどして、患者さんがリラックスして治療できる環境を整えます。

 

患者さまご自身ができることとして、顎をひいてできるだけゆっくり鼻で呼吸することが有効です。口からの息吸い込みでは、空気が直接喉に当たりやすく、嘔吐反射を引き起こす可能性が高まりますし、唾液も出やすくなります。

鼻から息を吸うと、空気が口腔内を通過する際に喉にかかる刺激が軽減されます。

 

プルメリア歯科クリニックブログ 2306

嘔吐反射がつらくて歯医者に行けない方へ

治療以外でも、歯型を採る際の型材を口の中に入れることができなかったり、奥歯のレントゲンを撮影するのを苦痛に感じたりします。硬い器具を口内に押し付ける場面もありますので、ご負担になってしまいますよね。

ただ、そういった症状の患者さまはたくさんいらっしゃいます。当院は完全予約制ですので、できる限りの対応をさせていただきます。おひとりで悩まずに、ご相談くださいね。

 

まとめ

歯科治療の際に、生理的現象、心因的な原因からオエっとなってしまう患者さまは多くいらっしゃいます。おひとりで悩まずに、お気兼ねなくお伝えくださいね。ご自身ができる対策としては、口呼吸ではなく鼻呼吸をするように意識してみてください。お口の中の唾液量が減り、嘔吐反射が起きにくくなります。

6月の診療スケジュールのご案内

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舌苔がつきやすいお口とケアについて

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気持ちいい新緑の季節が過ぎ、いよいよ沖縄が梅雨入りしました。道々に咲く色とりどりのアジサイを楽しみながら夏の一歩手前のこの季節を過ごしていきましょう。

鏡で舌を見てみると白っぽい苔のようなものがついていて、気になったことはありませんか?

これは「舌苔(ぜったい)」というものです。

これは、食べカスや舌からはがれた皮、細菌などが舌のデコボコに入り込んで付着しているものです。通常だと唾液の洗浄力などで気にならない程度になっているものですが、以下のような方は注意が必要です。

・唾液が少ない

・舌の力が弱い

・口呼吸をしている

・咀嚼回数が少ない

・口を動かすことが少ない  等

舌苔は多少ついているくらいが正常ですが、多くなってくると口臭、食べづらさ、話しづらさを感じたり、味覚障害、舌炎などの症状が現れます

また、抗生剤を服用していると黒いものがつくことがありますが、これは「黒毛舌(こくもうぜつ)」といい、抗生剤の服用をやめれば自然に治ることがほとんどです。

舌苔のなかには細菌が多く存在していて、これは特に高齢者の誤嚥性肺炎のリスクを高めます。高齢者は舌苔の蓄積が起きやすいので、日頃から舌苔をためないよう注意し、必要な舌のケアを行うようにしましょう。

舌のケアは歯ブラシ(できれば舌ケア用のブラシ)で奥から手前になでるように優しく行いましょう。正常な舌は全体がきれいなピンク、もしくは少し暗いピンクでしっとりやわらかく、中心にうっすら白い苔がついています。

苔を全部とらなくては…とゴシゴシこするのは絶対にやめましょう!やりすぎはかえって舌を痛め、逆効果です。

でもやっぱり舌苔が気になる、たくさんついてしまっている…など、気になるようでしたら、まずは歯科でご相談ください。適切なケアの方法をお伝えします!

突然痛む知覚過敏。セルフケアと歯科受診の目安

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「何の前触れもなく突然、知覚過敏になることはありますか?昨日の夜から急に、水を飲んだだけで前歯に激痛が走るんです。常温の水なのに」

みなさまはこのような症状はありませんか?

そうなのです。知覚過敏は突然発症します。昨日までは平気だと思っていても、痛みは突然やってきます。

今回は知覚過敏の症状、原因、セルフケアと通院の目安についてまとめます。

知覚過敏はどんなふうに痛いの?

知覚過敏とは、歯が冷たいものや熱いもの、甘いものなどに敏感に反応し、痛みや違和感が出る状態のことを言います。ジンと染みる、とか、キーンと突き刺さすように痛む、などと表現する方が多いです。

知覚過敏の痛みは突然きますが、忘れたように突然おさまってしまうことが多いのも特徴です。

知覚過敏の原因と、歯の構造

 

知覚過敏の原因は、歯の構造を知ることでよくわかります。

人間の歯は表面から、エナメル質、象牙質、そして歯髄と呼ばれる歯の神経できています。表面から数えて2番目の象牙質が、何らかの理由で露出してしまったことで起きる一過性の痛みが「知覚過敏」です。象牙質知覚過敏症」ともいいます。

象牙質には象牙細管という小さな穴があいています。ヨーロッパのチーズの穴のようなイメージですね。この中にある組織液の中を刺激が歯の神経に伝わり、痛みを感じるのです。

自分でできる?知覚過敏のケア

歯に痛みがあってもすぐおさまるので、歯科に行こうか迷うお気持ちもよくわかります。まずは自分でケアできないかと考えますよね。
 
結論から言いますと、初期であれば知覚過敏はセルフケアが可能です。

知覚過敏の治療法は、簡単に言いますと、露出している象牙質を保護して象牙細管を塞ぐことです。初期の知覚過敏なら、ご自分で知覚過敏専用の歯磨き粉(ドラッグストアでも購入可能です)を2週間以上使うことで、効果が表れるとされています

ただ即効性はありませんし、症状が進んでしまうとセルフケアでの改善は困難です。

 

油断しないで!「知覚過敏」の注意点

知覚過敏のセルフケアでは、注意すべき点があります。
 
それは、「いつまでも痛みが長引き、繰り返す時には歯科通院をすること」です。これを通院の目安にしてください。
 
しみる原因が知覚過敏だけであればセルフケアで改善する場合があります。しかし、その原因が虫歯や歯周病、歯ぎしり、食生活ならば、根本的な治療が必要です。歯の痛みの原因はさまざまです。歯科を受診して原因を知り、あなたの症状に合ったケアをします

まとめ 

知覚過敏とは、象牙質が露出して、刺激が神経に伝わりやすくなってしまうことで起きる痛みです。初期ですとセルフケアでも改善が見られますが、いつまでも痛い場合は治療が必要です。

虫歯、歯周病、生活習慣などによる痛みとも考えられるので、歯科でしっかり見てもらいましょう。歯科ではあなたの状態に合ったケアを行うので、セルフケアよりも早く、的確に痛みを改善できますよ。

5月の診療スケジュールのご案内

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噛むことの大切さ

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こんにちは。大型連休が近づいてきました。いろいろな過ごし方があると思いますが、充実した楽しい連休になるといいですね。

ところでみなさんは一口に何回くらい噛んでいますか?

「一口30回は噛んで食べた方が良い」と一度は聞いたことがあると思いますが、恐らくそんなに噛んでいる方は少ないのではないでしょうか。

現代の食事は柔らかく、あまり噛まなくてもすむものが好まれる傾向があるため、戦前に比べて咀嚼回数(噛む回数)が半減しているそうです。

柔らかいものを食べるには咀嚼回数が少なくても飲み込むことはできますが、咀嚼には「食物を細かく砕く」ほかにも、色々な意味・役割があります。

 

①胃腸の働きを促進する

消化酵素を含む唾液の分泌が促進され、胃腸の負担を軽くする。

②むし歯・歯周病・口臭の予防

唾液の抗菌作用によって、お口の中の細菌が減り予防効果が期待できます。

③肥満防止

ゆっくり噛んで食べると、食べ過ぎる前に脳に満腹信号が届き、食べ過ぎを防ぐことができます。

④脳の働きを活発にする

噛むことで脳への血流が増えて働きを活発にするため、脳の若さを保ち、老化を防ぎます。

⑤味覚が発達する

唾液の分泌が促進され、その唾液を介して味を感じます。ゆっくり噛んでいるうちにお口の中全体にいきわたり、おいしさをしっかり感じることができます。

⑥発音がはっきりする

お口周りの筋肉が発達し、発音がはっきりします。

自然によく噛んで食べるようになるために、ちょっとした工夫を心がけてみましょう。同じ素材・メニューでも噛む回数は変わってきます。

例えばこれらを比べると明らかに噛む回数は変わることがわかりますね。

きゅうり:薄切りと乱切り 

豚肉:ハンバーグとトンテキ 

刺身:サーモンとタコ 

毎日の食事の中に歯ごたえのあるもの、繊維や弾力のあるもの、大きめに切ったものなどを意識的に取り入れるようにしてみましょう。

しっかり噛んで、おいしく食べて、健康を保ちましょう!