治療中にオエっとなる「嘔吐反射」でお困りの方へ

東戸塚の歯医者、プルメリア歯科クリニックのブログページです。

歯科治療で、口の中に器具が入ると「オエッ」となってしまう患者さんは結構いらっしゃいます。このような症状を「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」といいます。ご自身の意思に関わらず反射的に起きる、身体の反応です。

この嘔吐反射が強くて、治療がおっくうになってしまい、歯科医院への来院が難しくなる方もいらっしゃいます。今回は嘔吐反射の原因と、対処法についてまとめます。

 

嘔吐反射の原因

嘔吐反射の原因はさまざまですが、よく考えられる要因として次の2点です。

 

生理的反射

口腔内の異物に対する体の生理的な反応です。口の中や喉の近くに異物を感じると、それを吐き出そうと動きます。器具だけでなく、お口の中に唾液が溜まることでも起こしやすくなります。

 

心理的要因

歯科治療等で過去に嫌な思いをした経験から、恐怖心で反射的に吐き気を感じることがあります。

 

そのほかに、咽頭が狭い方や、日常的に口呼吸をしてしまう方などは、嘔吐反射を起こしやすいとされています。

 

嘔吐反射を抑えるためにできること

嘔吐反射を抑えるためのコツとして、ご自身がオエっとなりやすい体質であることをお伝えください。治療時の体勢を工夫したり、カウンセリングをゆっくり行なうなどして、患者さんがリラックスして治療できる環境を整えます。

 

患者さまご自身ができることとして、顎をひいてできるだけゆっくり鼻で呼吸することが有効です。口からの息吸い込みでは、空気が直接喉に当たりやすく、嘔吐反射を引き起こす可能性が高まりますし、唾液も出やすくなります。

鼻から息を吸うと、空気が口腔内を通過する際に喉にかかる刺激が軽減されます。

 

プルメリア歯科クリニックブログ 2306

嘔吐反射がつらくて歯医者に行けない方へ

治療以外でも、歯型を採る際の型材を口の中に入れることができなかったり、奥歯のレントゲンを撮影するのを苦痛に感じたりします。硬い器具を口内に押し付ける場面もありますので、ご負担になってしまいますよね。

ただ、そういった症状の患者さまはたくさんいらっしゃいます。当院は完全予約制ですので、できる限りの対応をさせていただきます。おひとりで悩まずに、ご相談くださいね。

 

まとめ

歯科治療の際に、生理的現象、心因的な原因からオエっとなってしまう患者さまは多くいらっしゃいます。おひとりで悩まずに、お気兼ねなくお伝えくださいね。ご自身ができる対策としては、口呼吸ではなく鼻呼吸をするように意識してみてください。お口の中の唾液量が減り、嘔吐反射が起きにくくなります。