オーラルフレイルを防ぎましょう

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こんにちは。9月に入ったとはいえ、まだまだ暑い日が続きます。

つい冷たいものやあっさりしたものばかり食べてしまいがちですが、しっかり食べて、しっかり休んで、夏の疲れを癒しましょう。

「最近噛めないものが増えてきた」

「飲み込むときにむせることがある」

「しゃべりづらくなった気がする…」

そういった些細なお口の衰えを感じることはありませんか?

そのような衰えが重なっていくと、「オーラルフレイル」という、お口周りの筋力の衰えから始まる心身の機能低下につながっていきます。

食事がうまく摂れず、栄養不足に陥る。話しづらく人と話すのがおっくうになり、家にこもりがちになる。動かないので筋力が衰える…。そういった負の連鎖が起こってしまいます。

オーラルフレイルの主な原因には、①加齢による筋力低下 ②歯の本数の減少 などが挙げられます。

歯の数が少ないほど、フレイルや認知症、寝たきりになる確率があがります。

若いうちからしっかり歯のケアをし、歯科検診を受け、なるべくたくさんの歯を残すことはとても大切です。

また、以下のような体操を行うことでお口周りの筋力低下を防ぎましょう。

【お口・舌の動きをスムーズにする体操】

◆パタカラ体操

パパパパパパパパ…カカカカカカカカ…と8回ずつを2セット行います。

 → 唇をはじくように
 → 舌の先を上前歯の裏につけるように
 → 舌の奥を上顎の奥につけるように
 → 舌を丸めるように

このように「しっかり発音する」のがポイントです。
【飲み込む力をつける体操】

◆開口訓練

1回2セット、朝夕行いましょう。

①ゆっくり大きく口を開けて10秒そのままにする。(無理のない範囲で開けましょう)

②しっかり口を閉じて10秒そのままにする

◆ごっくん体操

①喉ぼとけに手を当ててつばを飲み込み、喉ぼとけが上がることを確認する

②喉に手を当てたまま顎を少し引き、つばを飲んで喉ぼとけを上げ、5秒そのまま保つ。(無理のない秒数で行いましょう)

③息を腹から一気にしっかり吐き出す。

適度な外出や運動をする、家族や友人とのおしゃべりを楽しむ、カラオケで歌う、柔らかいものばかりでなく、歯ごたえのあるものを食べる、など、日々の生活での積み重ねが何よりも大切です。

毎日を楽しみながらオーラルフレイルを防ぎましょう!

朝歯みがきのメリット

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プルメリア歯科クリニック8月ブログ

前回のブログで、口内の細菌は腸内環境にも影響し、免疫力やダイエットにも関係していることをお話しました。

今回お話しする朝歯みがきも大いに関係がありますので、合わせてお読みくださいね。

 

みなさんの中で、朝起きてすぐに歯をみがく習慣がある方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか?

  「忙しい朝にそんな時間は無いよ」

 「とりあえずうがいだけしている」

 「朝食後に歯磨きをしているから大丈夫」

 

という方も多いかと思いますが、寝起きの歯みがきには大きなメリットがあります。

今回は、そのメリットについてお話します。

朝の口内は細菌の宝庫!?

夜間、私たちが心地よく眠っている間、実は口の中で細菌たちが大忙しです。

口の中の細菌は食後3時間後から急増し、約8時間後にもっとも多くなると考えられています。

睡眠中は唾液の分泌が減少するので、この数値よりもさらに口内に細菌が増えてしまいます。

口を開けて寝てしまう人は特に気を付けなければなりません。

よく「朝の口の中の細菌数がウンチなみ」ともいいますが、朝目覚めた時、口の中は数多くの細菌であふれていることになります。

これらの細菌は、不快な口臭の原因になるだけでなく、歯周病やむし歯のリスクを高めます。

 

朝起きたての歯みがきでお口の細菌をリセットしましょう

朝起きたての口内に、細菌がたくさんいることがわかりましたね。

では、お口の細菌をそのままの状態にして朝食をとってしまうとどうなるでしょうか?

胃や腸の中に悪い菌がどんどん入ってきてしまいますよね。

 

朝起きてすぐに歯をみがくと、口内の細菌がリセットされて、胃腸に悪い菌が入らなくなります。

すると腸内環境が整い、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防につながります。ダイエット、肌や髪などの美容効果も期待できます。

 

朝起きたての歯みがきで、心と体をフレッシュに!

朝、目覚めた直後の歯みがきは、ただ口内を清潔にするだけでなく、心理的・目覚めの面でもメリットがあります

起きてすぐに歯をみがくことで、歯ブラシの刺激が舌や頬から伝わって、脳が目覚めるきっかけになります。

歯磨き剤やマウスウォッシュなどを使うと、口内も気分もさわやかになりますよね。

このように、朝起きてすぐに歯をみがくことでさわやかな1日をスタートすることができます。

 

歯みがきをする時間が無い場合でも、必ずうがいをしましょう

どうしても忙しい日には、うがいだけは忘れずに行いましょう。

歯みがきには及びませんが、数秒のうがいで口内の細菌を減らし、さっぱりとしたスタートを切ることができます。

どんなに眠くても、習慣化しましょうね。

 

まとめ

朝、目を覚ましたら、まずは歯を磨きましょう。

朝起きてすぐに歯をみがくことは、虫歯や歯周病の予防はもちろん、腸内環境の向上にも効果的です朝どんなに時間が無くても、うがいだけはしましょう。

口内の悪い細菌をリセットし、さわやかな1日をスタートさせましょう。

 

 

8月の診療スケジュールのご案内

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8月の診療スケジュールのご案内

毎週火曜日は臨時診療日となり、
8月11日(金、祝)山の日土日も診療いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

夏休みに多いお口のトラブル

みなさんこんにちは。学生たちは長い夏休みに入り、楽しい日々を過ごしていることと思います。

特に夏休みの中高生に多いお口のトラブルとして、部活中にぶつかったり、転んだりして歯が折れたり、抜けたりすることが挙げられます。

このような時に有効な対処法をお伝えしたいと思います。

 

①折れたり抜けたりした箇所をなめたり、洗ったりしない

神経に雑菌が入り込んで感染してしまいます。なるべくいじらないようにしましょう。

独断で消毒をすることもしないでください。

②取れてしまった歯を洗わない

折れたり抜けたりした歯が口腔内から飛び出し、土などで汚れていることもありますが、水で洗わないでください。

特に根から抜けた歯の根元には、歯の根元と歯肉の中の骨をつなぐために必要不可欠な「歯根膜」という薄い膜がついています。

洗ってしまうと歯根膜に傷がついたり、取れてしまうことがあります。

 

また歯を持つ際は、歯の根元を持たず、歯冠部を持つようにして、歯根膜に触れないようにします。

歯根膜を守ると、歯を元通り使える可能性が上がります。折れた歯も折れた部分を持たないようにしましょう。

③取れた歯を適切に保存し、できるだけ30分以内に歯科に行く

 

歯はできれば「歯牙の保存液」に浸して保存します。

保存液がない場合は、牛乳生理食塩水、それもなければお口の中に入れておくのも手です(飲み込まないように注意!)。

これらの中に浸し、とにかく乾燥させないようにして、できるだけ早く歯科を受診しましょう。

歯牙の保存液はネットでも購入できますので、救急箱に備えておくとよいかもしれませんね。

 

また、外傷で歯がグラついたり、歯肉に歯がめり込んでしまうこともあります。

これらも一見大丈夫そうに見えても、歯根膜に大きなダメージを負っている状態です。

決して放置せず、なるべく早く歯科で適切な処置を受けてください。

適度なダイエットで歯周病も改善?肥満と歯周病の意外な関係

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暑い夏、引き締まったお腹に憧れ、努力している方も多いのではないでしょうか?

そんなみなさまに朗報です。おなか周りのダイエットは、なんとお口の健康にも効果が期待できるのです。

最近の研究で、内臓脂肪と歯周病に直接的なつながりがあることが明らかになってきました。

今回は、内臓脂肪が歯周病にどのような影響を与えるのか、具体的にご紹介します。

健康な歯を保つためにも、内臓脂肪と歯周病の関係を理解しましょう。

BMIでみる肥満と歯周病の関係

肥満の人は歯周病になりやすいことが、研究により明らかになっています。

BMIが20未満の人が歯周病にかかるリスクを1とすると、BMIが高い人はリスクが1.7~3.4倍にものぼります。

BMIが30以上だと、なんと歯周病リスクは8.6倍!

普段の食生活や生活習慣の影響と合わせて、BMIと歯周病にはやはり相関関係が認められますその理由について詳しくみていきましょう。

肥満が歯周病に直接影響する原因は?

肥満と歯周病は、食生活や生活習慣も含めて相関関係があることは想像がつきやすいと思います。

しかしそれだけではなく、最近の研究ではもっと直接的な関係があることがわかっています。

肥満体型の人の内臓脂肪がTNF-α(ティーエヌエフ・アルファ)という悪玉物質を放出し、歯肉や全身の炎症反応を活発化させます。

脂肪細胞が分泌する炎症性物質が、身体の不調や病気の引き金になり、歯周病にも影響するということですね。

また、TNF-αは歯を支える骨である歯槽骨を溶かし、歯槽骨の吸収を早めている可能性も指摘されています。

このように、脂肪細胞は歯周病に直接的に影響をおよぼします。肥満の人が歯周病になりやすいのはこのためです。

 

注意!無理なダイエットは歯周病の悪化につながります

内臓脂肪に危機感を持ったところで、食事制限をがんばって体重を減らせばいいのかというと、そう単純なものでもありません。

食事制限による無理なダイエットは、栄養不足が起こります。

免疫力に必要なタンパク質やビタミン類を制限すると、免疫力が低下し、歯周病にもかかりやすくなります。

歯茎の状態悪化にもつながりますので、理なダイエットは絶対にやめましょう。

まとめ

近年の研究で、内臓脂肪は歯周病に直接影響することがわかっています。

適切なダイエットや生活習慣の改善は、歯周病のリスク低減にもつながります。

しかし過度な食事制限は歯茎の後退を引き起こし、歯周病にも影響します。

何事もバランスが大切です。適正体重と正しい食生活を意識し、美しい口元と健康を手に入れましょう。

7月の診療スケジュールのご案内

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毎週火曜日は臨時診療日となり、7月17日(月、祝)海の日土日も診療いたします。

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歯周病の恐ろしさ

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みなさんこんにちは。気温が上がり、ジメジメした季節になりました。食中毒の危険性がグッと上がりますので、注意しましょう!

 

歯周病の症状」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか?

一般的なのは歯肉からの出血、歯が抜ける、歯がヌルヌルする、口臭…等ではないでしょうか。

このようなお口の中のトラブルが思い浮かぶ方がほとんどだと思いますが、実は歯周病は体全体の病気やトラブルにも深く関係していることが分かっています。

以下はその一例です。

心筋梗塞・動脈硬化・心内膜炎・糖尿病・誤嚥性肺炎・認知症・関節リウマチ・消化器系のがん・早産

低体重児出産・肥満 等

歯周病の原因は歯垢の中に含まれる細菌ですが、その菌が歯肉から体の中に入り込もうしてできるのが歯周ポケットです。その際に炎症が起こり、出血するのですね。

そしてその炎症によってできる毒性の物質が出血箇所から血管に入り込み、全身に回り、さまざまな場所でトラブルを引き起こしていきます

もちろん歯周病菌だけが原因ではなく、生活習慣や要注意因子がもともとあることもありますが、歯周病菌との相互作用で悪化のサイクルを形成していることが分かってきています。

簡単に例を挙げてみます。

【例 糖尿病】

①糖尿病のため高血糖になり、免疫が低下する→②口腔内の細菌が増え(歯周病が悪化)、細菌から出る毒素が増える→③毒素が血管から入り、インスリンの効果を阻害する→①に戻る

毎日の歯磨きでは歯周病菌の温床である歯石や細菌の膜であるバイオフィルムなどは除去することはできず、歯科での専門的なケアが必要となります。

成人の約8割は歯周病だと言われます。

むし歯などの症状がなくても定期的に歯科にお越しいただき、根本的な歯周病治療を受けてくださいね

治療中にオエっとなる「嘔吐反射」でお困りの方へ

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歯科治療で、口の中に器具が入ると「オエッ」となってしまう患者さんは結構いらっしゃいます。このような症状を「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」といいます。ご自身の意思に関わらず反射的に起きる、身体の反応です。

この嘔吐反射が強くて、治療がおっくうになってしまい、歯科医院への来院が難しくなる方もいらっしゃいます。今回は嘔吐反射の原因と、対処法についてまとめます。

 

嘔吐反射の原因

嘔吐反射の原因はさまざまですが、よく考えられる要因として次の2点です。

 

生理的反射

口腔内の異物に対する体の生理的な反応です。口の中や喉の近くに異物を感じると、それを吐き出そうと動きます。器具だけでなく、お口の中に唾液が溜まることでも起こしやすくなります。

 

心理的要因

歯科治療等で過去に嫌な思いをした経験から、恐怖心で反射的に吐き気を感じることがあります。

 

そのほかに、咽頭が狭い方や、日常的に口呼吸をしてしまう方などは、嘔吐反射を起こしやすいとされています。

 

嘔吐反射を抑えるためにできること

嘔吐反射を抑えるためのコツとして、ご自身がオエっとなりやすい体質であることをお伝えください。治療時の体勢を工夫したり、カウンセリングをゆっくり行なうなどして、患者さんがリラックスして治療できる環境を整えます。

 

患者さまご自身ができることとして、顎をひいてできるだけゆっくり鼻で呼吸することが有効です。口からの息吸い込みでは、空気が直接喉に当たりやすく、嘔吐反射を引き起こす可能性が高まりますし、唾液も出やすくなります。

鼻から息を吸うと、空気が口腔内を通過する際に喉にかかる刺激が軽減されます。

 

プルメリア歯科クリニックブログ 2306

嘔吐反射がつらくて歯医者に行けない方へ

治療以外でも、歯型を採る際の型材を口の中に入れることができなかったり、奥歯のレントゲンを撮影するのを苦痛に感じたりします。硬い器具を口内に押し付ける場面もありますので、ご負担になってしまいますよね。

ただ、そういった症状の患者さまはたくさんいらっしゃいます。当院は完全予約制ですので、できる限りの対応をさせていただきます。おひとりで悩まずに、ご相談くださいね。

 

まとめ

歯科治療の際に、生理的現象、心因的な原因からオエっとなってしまう患者さまは多くいらっしゃいます。おひとりで悩まずに、お気兼ねなくお伝えくださいね。ご自身ができる対策としては、口呼吸ではなく鼻呼吸をするように意識してみてください。お口の中の唾液量が減り、嘔吐反射が起きにくくなります。

6月の診療スケジュールのご案内

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舌苔がつきやすいお口とケアについて

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気持ちいい新緑の季節が過ぎ、いよいよ沖縄が梅雨入りしました。道々に咲く色とりどりのアジサイを楽しみながら夏の一歩手前のこの季節を過ごしていきましょう。

鏡で舌を見てみると白っぽい苔のようなものがついていて、気になったことはありませんか?

これは「舌苔(ぜったい)」というものです。

これは、食べカスや舌からはがれた皮、細菌などが舌のデコボコに入り込んで付着しているものです。通常だと唾液の洗浄力などで気にならない程度になっているものですが、以下のような方は注意が必要です。

・唾液が少ない

・舌の力が弱い

・口呼吸をしている

・咀嚼回数が少ない

・口を動かすことが少ない  等

舌苔は多少ついているくらいが正常ですが、多くなってくると口臭、食べづらさ、話しづらさを感じたり、味覚障害、舌炎などの症状が現れます

また、抗生剤を服用していると黒いものがつくことがありますが、これは「黒毛舌(こくもうぜつ)」といい、抗生剤の服用をやめれば自然に治ることがほとんどです。

舌苔のなかには細菌が多く存在していて、これは特に高齢者の誤嚥性肺炎のリスクを高めます。高齢者は舌苔の蓄積が起きやすいので、日頃から舌苔をためないよう注意し、必要な舌のケアを行うようにしましょう。

舌のケアは歯ブラシ(できれば舌ケア用のブラシ)で奥から手前になでるように優しく行いましょう。正常な舌は全体がきれいなピンク、もしくは少し暗いピンクでしっとりやわらかく、中心にうっすら白い苔がついています。

苔を全部とらなくては…とゴシゴシこするのは絶対にやめましょう!やりすぎはかえって舌を痛め、逆効果です。

でもやっぱり舌苔が気になる、たくさんついてしまっている…など、気になるようでしたら、まずは歯科でご相談ください。適切なケアの方法をお伝えします!