オーラルフレイルは何歳から?今から始めるお口の健康

横浜市戸塚区、東戸塚のプルメリア歯科クリニックです。

9月も後半に入り、少しずつ秋らしい過ごしやすい日が増えてきました。食欲の秋を迎え、おいしいものを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

さて、最近歯科でよく聞かれるようになった「オーラルフレイル」という言葉をご存じでしょうか。

「高齢者の話でしょう?」と思われるかもしれません。では実際、オーラルフレイルは何歳から始まるのでしょうか。

「オーラルフレイルは○歳から」という決まりはありません

オーラルフレイルとは、噛む、飲み込む、話すといったお口の機能に、ささいな衰えが現れている状態を指します。

「硬いものが食べにくくなった」「食事中にむせる」「食べこぼす」「滑舌が気になる」「口が乾きやすい」など、日常生活のちょっとした変化が気づくきっかけになります。

高齢になるほど注意したい問題ではありますが、「65歳になったら始まる」というような明確な年齢の境目があるわけではありません。

日本歯科医師会でも、こうした小さなお口の変化を見逃さず、早めに対応することの大切さを呼びかけています。

20代・30代には関係ない?

若い方が、今からオーラルフレイルを過度に心配する必要はありません。

しかし、お口の機能はある日突然衰えるものでもありません。

例えば、むし歯を放置して片側だけで噛むようになった、歯を失ったままにしている、やわらかいものばかり食べるようになったなど、お口を取り巻く環境は年齢に関係なく変化します。

忙しい毎日の中で食事を短時間で済ませたり、人と話す機会が少なくなったりすることもあるでしょう。

20代、30代では「オーラルフレイルになっていないか」と心配するより、将来もしっかり噛んで食べられるお口を今から維持していくという視点を持っていただきたいと思います。

 

「最近むせる」も気づきの一つです

食事中、飲み物などで「ゴホッ」とむせることはありませんか。

私たちは食事をするとき、歯で噛むだけでなく、舌や頬を使って食べ物をまとめ、唾液と混ぜてのどへ送っています。たくさんのお口の機能が連携することで、スムーズに食べたり飲み込んだりできているのです。

たまにむせる程度なら誰にでもあります。しかし、以前より頻繁にむせる、飲み込みにくい、噛みにくいなどの変化が続いている場合には、見過ごさないことが大切です。

なお、せきには呼吸器などさまざまな原因があります。長く続くせきを「お口の問題だろう」と自己判断するのではなく、必要に応じて医療機関を受診してください。

 

歯科検診は「噛めるお口」を守るためにも

「痛くないから歯医者には行かなくていい」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、むし歯や歯周病によって歯を失ったり、噛みにくい状態が続いたりすることは、お口の機能を維持するうえでも好ましくありません。

定期的な歯科検診は、むし歯や歯周病を早期に発見するだけでなく、自分の歯でしっかり噛める状態を長く保つための機会でもあります。

「最近、硬いものを避けるようになった」「片側ばかりで噛んでいる」「口が乾く」「食事中にむせることが増えた」など、気になる変化があれば、検診の際にぜひお聞かせください。

今のお口の状態を知っておくことが、10年、20年先のお口の健康を考える第一歩になります。

まとめ

オーラルフレイルに「何歳から」という明確な境目はありません。高齢になるほど注意が必要ですが、若いうちから歯や歯ぐきを健康に保ち、しっかり噛める状態を維持することは、将来のお口の機能を守ることにつながります。

食べる、飲み込む、話すことは、毎日の生活に欠かせない大切な機能です。

「まだ若いから大丈夫」ではなく、元気に噛めている今から守っていく。そのためにも、年齢にかかわらず定期的な歯科検診を、お口の健康を振り返る機会としてぜひ活用してください。